よく「歯医者さんにはいつ頃行けばいい?」というご質問をお受けします。たしかに悩まれるかもしれませんが、基本的にはいつからでも構いません。どのタイミングでも遅いということはありませんので、お子さんの歯が気になったときにはお気軽にご相談ください。
以下では、お子さんの時期別にケア方法をお教えしています。ぜひご参考にしてくださいね。
お子さんを妊娠したら……
お子様は‘マイナス1歳’から、つまり妊娠中から対象になります。これから生まれてくるお子様の健康を守るために、あなた自身の健康を守りましょう。またお母さんが中等度以上の歯周病にかかっていると、低体重児出産のリスクが高くなることがわかっています。
乳歯が生え始めたら……
乳歯が生えてくる生後6ヶ月ころ。乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいので、親御さんの入念なケアが必要です。歯が小さいうちは、ガーゼで汚れをふいてあげましょう。歯ブラシを使う必要はありません。
乳歯が生えそろったら……
1歳6ヶ月から3歳くらいまでに、上下の前歯12本、奥歯4本の乳歯が生えてきます。自治体が運営している保健センターなどの1歳半検診・3歳児検診はしっかり受けましょう。検診で虫歯などが見つかった場合は、お気軽にご相談ください。また、3歳くらいになると自分で歯みがきができるようになりますが、まだしっかりみがけません。きちんと仕上げみがきをしてあげましょう。
永久歯が生え始めたら……
12歳になるまでには、乳歯が永久歯に生え替わります。乳歯が抜けた場所はデコボコになってみがきづらくなるので、気をつけてみがくよう教えてあげてください。また、生え始めたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、フッ素塗布を受けて虫歯への抵抗力を高めましょう。
予お子さんの歯科治療では、「歯医者嫌いにさせないこと」がとても大切です。もし歯医者嫌いになってしまうと、将来のお口の健康にも影が差してきます。ときどきお子さんを怖がらせるために「歯医者さんは怖いよ~痛いよ~」という冗談を言う方がいらっしゃいますが、これではお子さんが歯医者嫌いになってしまいます。ご両親には、怖がらせるようなことを言わない、治療を受けたら褒めてあげるなどのご協力をお願いします。